BOOWYで1番、ギターのコピーが難しい曲と言えば、やはりBad feelingか、Justyでしょうか。他にも難しい曲はありますが、この2曲は噂どおりに難しい。私がボーイの曲をTAB譜見てコピーし始めたのは高校1年からです。Bad feelingは高校時代、それっぽく全く弾けませんでした。当時は16ビートのカッティングというものが全く分からずでしたから。
21歳頃になって、ようやく少しだけ、それっぽく弾いてた記憶があります。あくまでも、それっぽくであり、21歳時でも全然、完コピではないです。今現在、もうすぐ50歳になる年ですが、少しはそれっぽく弾けてるかもしれませんが、不十分な点が色々あります。2025年6月末のライブでの音源です。どうぞ。
50歳そこらで、やっとこれです(このテイクはギターのリズムがイマイチ)。途中、6弦の5フレットのA音を鳴らすべきところが鳴ってなく、4弦から1弦までだけでチャカチャカと楽に弾いてたりなど。余裕が無いから、そのように手抜きして弾いてしまいました。ムズイです。奥が深い。たぶん、死ぬまでBad feelingを練習するでしょう。
挙げてる音源のテイクはライブ本番のものですが、このくらいのテンポでイントロをグルーヴィーに弾くのは、私としてはちょっと難しいです。リハの時、音源よりも少しテンポ下げ目でBad feelingを弾いたら、メンバーからもう少しテンポ上げてと言われて、ライブ本番ではテンポアップを意識して気持ち早めにと弾いたら、グルーブの無い、走った感じになってしまいました。
布袋さんがこれを弾き出したのは22歳か23歳頃でしょう?よく、こんなの思いついたなと思います。凄すぎます。
Bad feeling、布袋さんがボーイ時代、色々なライブで弾いているのが音源や動画として残っていますが、どれも微妙に違います。何が違うって、ギターの音色であり、ブラッシングのタイミングや、そのノリ(グルーブ)やテンポがライブごとに違います。
その違いを明確に分析した上で、「今弾いた感じはあのライブの時のBad feeling」と弾き分けているボーイコピーバンドのギターの方はまず見かけません。まあ、そこまでやる必要性はあまり無いかもしれませんが。
私の中で、「Bad feelingは、この時のライブが1番カッコいい」というものがあります。あとで詳しくお話します。
余計な話をします。世間では1988年4月に行われたLAST GIGS(東京ドーム)の演奏が案外、人気があるようですが、私はまったく好きではありません。あくまでも個人の感想ですよ。
なぜか?って、1224の時のような緊張感が全く感じられないからです(メンバーにもバンドの音にも)。オマケにギターの音色も1224の時と、かなり違う。その緊張感の無さのせいなのか、LAST GIGSは演奏が、どこか、まったりしています(私的に)。
ラストギグス、ミスの少ない安定感のある落ち着いた貫禄の演奏なのですが、それが個人的にぜんぜん面白くない。再現不可能なヒリヒリするような一夜限りのグルーブがあるような演奏が個人的に好きなのです。
やはりボーイは、「今に見てろ!天下取るぞ!」とギラギラしていた頃のライブハウス時代や1985年、1986年7月の武道館あたり前後までがスピード感や勢いやグルーブがあってカッコいい。1986年後半から1987年のビートエモーションのツアーは、ビートエモーションが売れてしまい、TV出演など増えたせいなのか、演奏が割とグダグダなところがあったり、ギターの音も、線が少し細い気がしたりで(7月の武道館あたりまでの出音より、明らかにエフェクティブになっているのが一因か)、あまり好きではありません。
さて、個人的なバッドフィーリングのベストテイクですが、1986年8月、都有3号地で大雨の中、演奏したバッドフィーリングです。乗っけてる動画では10分56秒あたりからです。これがギターの音色もグルーヴもナンバーワンだと思ってます。この野外ライブの演奏はPAが割と好きな感じでして、骨太なドラムとベース音がたまりません。「PA」で出音はけっこう変わるので、そのライブの良しあしはPA次第なところもあります。個人的には1986年がボーイの絶頂期だと思っています。
その他、世間的には1987年の解散少し前のケースオブボーイのギターサウンドを真似したがるギター弾きの方が多いようです。私個人としては、ケースオブボウイのギターサウンドは音色的にジャズコーラスっぽさが強くて(少しドンシャリ気味というか、マイルドで骨太な点が少なめなので)、あまり好きではありません。↑の都有3号地ライブのような1986年半ばあたりのギターサウンドが好みです。
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