高校1年生の春からギターを始めました。当時の愛読書は「大きなビートの木の下で」。この書名で、「なるほど」と分かる方は分かるはずです。ギターを始めたとは言え、最初は何も分かりませんし、自身のギターも持っていませんでした。
とりあえず親友の子から借りたアリアの黒いエレキギターで適当に弦を押さえて弾いてました。チューニングも何も分からず、音が合ってないままに6弦を適当に押さえてました。教則本も何もありませんし、どこをどう押さえるか?も全く手探りです。
のちに弦が1本、1本切れ始め、終いには弦が残り3本になってしまいました。それでも、その3本の弦をチューニングもしないまま、1本、1本弾いてました(笑)。
弦を新しいものに変えないといけないとは思いつつ、どう変えたらいいかも、どこに弦が売ってあるのかもよく分からずでした。終いに弦が1本になったところで、市内の某楽器屋に自転車で行った覚えがあります。そこで店主のおじさんに色々聞いて、替えのセット弦を買い、ボーイのケースオブボウイ1+2という楽譜も買いました。高校1年の7月頃でした。そこからですね。ようやくロックな高校時代が始まりました。
最初にコピーした曲はベイビーアクション・・・・のイントロです。TAB譜にご丁寧に押さえる場所の数字まで載っていました。それまでの適当に弾いていた時と比べて、格段に親切丁寧なTAB譜に感謝しました。そこでAコードと、Gコードを覚えて、「ベイビーアクションのイントロはAとGの繰り返しなんだ」と音楽的に理解しました。
余談はさておき。親友から借りてたギターを返さないといけなくなり、自分のギターが無くなったので(笑)、親にお願いしてイケベのRHTJ-50(35000円だったはず)を買ってもらいました。当時、我が家はそんなに経済的な余裕は無かったと思いますが、すんなりギター購入費用を出してくれた母に感謝です。当時、ネット通販とか無いですし、母がイケベに電話したのかな?本当に感謝です。
その翌年に市内のケンズという楽器屋でカズさんから勧められてボスのME-6を買いました。これも3万くらいしたんですけど、親はお金を出してくれました。母よ、ありがとう。その後、イケベのギターで物足りなくなり、高校2年の秋に、もう少し高いTEJ-70(7万円)を母に買ってもらいました。その際の取り決めが、「今後、2年くらいはお小遣いは無し!」というものでした。当時のお小遣いが月3000円くらいでしたが、3000円×12か月で36000円、36000円×2年で72000円みたいな感じで、どうにか買ってもらいました。
やっとマルチエフェクターの話になりますが。ME-6は高校生時代、ティーンズや文化祭や市内ホールでのライブなどで、かならず使用したエフェクターです。音色的には個人的には普通だと思ってます。そこまで「良い音がする!」という印象はありません(笑)。
ボスのME-6ですが、今現在でも十分に通用するみたいな論調のブログ記事などいくつか拝見しましたが、いや~、こんな30年以上前のマルチエフェクターよりは今現在、市販されているマルチエフェクターのほうが音はいいですよとしか思えません。
機材の話をするとキリが無いので終わります。この記事の主訴ですが、30年以上ぶりにまとも(そう)なマルチエフェクターを買いました。ZOOMのG11です。ME-6以降、ちょこちょこ時々、マルチは買ってたのですが、どうも音が気に食わない。そのためマルチエフェクターに対しては、ず~っと否定的な人間でした。どんな小さなライブにでも12インチ4発のキャビと100Wのアンプヘッドを持ち込むような音楽人生をず~っと送ってましたが、やはり加齢とともに運搬がきつくなり、だんだんとキャビのサイズが小さくなりました。今ではアンプヘッドも15Wほどの真空管アンプです。
今現在では12インチ2発のキャビに、1発だけスピーカーを付けて(2発付けると重いので)運搬してました。しかし・・・エフェクターボード(スイッチャーとコンパクトが7個と電源タップ)と合わせての運搬がだんだんと面倒に感じ始めました。
そこから、ボスのME-6から30年以上経過したけど、マルチエフェクターの音はどうだろう?と思い立ったわけです。30年以上前のME-6の音から、どれほど進化しているのか確かめたくなりました。
理想としては、「ZOOMのG11でぜんぜん音は問題なし。今後はコンパクト7個とスイッチャーはやめて、マルチエフェクターでいく」となるのがいいです。そうなればかなり楽ですよ。それを期待して、ZOOMのフラッグシップであるG11を注文しました。届いたら感想を書きます。
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